未経験から、マーケティング体質の組織へ。
知識提供だけでなく、学び・教え合う文化もサポートした「DX BOOSTER」とは?

新たにWebマーケティング業務の責任者に任命された坂田様。坂田様やその部署のメンバーの中にマーケティングの知見を持つ人材がいないことや、過去の活動情報がブラックボックス化していたことから、組織としての知見の無さを問題視し、人材育成の必要性を感じていらっしゃいました。
今回は、シナジーマーケティングのDX BOOSTERを活用し、主体的なマーケティング業務の推進と、知識を継承していく環境作りに成功したキヤノンビズアテンダの皆さまにお話を伺いました。

写真左より
坂田 拓也 氏
キヤノンビズアテンダ株式会社 BPOソリューション戦略本部 BPOソリューション推進部 BPOマーケティング推進課 部長
石井 里栄子 氏
キヤノンビズアテンダ株式会社 BPOソリューション戦略本部 BPOソリューション推進部 BPOマーケティング推進課
小森 成矢 氏
キヤノンビズアテンダ株式会社 BPOソリューション戦略本部 BPOソリューション推進部 BPOマーケティング推進課
陶山 佳奈子 氏
キヤノンビズアテンダ株式会社 BPOソリューション戦略本部 BPOソリューション推進部 BPOマーケティング推進課
橋爪 勇磨
シナジーマーケティング株式会社 DX事業部 セールスグループ マネージャー
清水 浩介
シナジーマーケティング株式会社 DX事業部 マーケ・コンサルグループ コンサルタント
※部署名・役職は取材当時(2025年8月)のものです
過去の活動情報が分からない中で模索からのスタート
橋爪 2022年に坂田様の部署で新たにWebマーケティングを担当する事になったとお伺いしましたが、その頃の状況についてお教えいただけますでしょうか?
坂田氏 私が責任者として所属するマーケティング推進課が出来たのは2022年7月のことでした。実は、Webマーケティング自体は、この組織ができる以前からコンサル会社の手を借りながら別の部署で行っていたのですが、活動情報がブラックボックス化されており情報がほとんど残っていない状況でした。 さらに、我々自身にWebマーケティングの手法や数字の読み方の知識が全く無かったため、残りの下半期の計画すら満足に出来ない状態でした。
マーケティングの業務は誰か一人が突出してわかっていれば良いというものではないため、組織としての知見の無さを補強する人材育成が大きな課題でした。

橋爪 私と坂田様が展示会でお会いしたのは2024年のことでした。新たな部署が出来上がってから弊社と接点を持つまでの1年間はどのような取り組みをされていたのですか?
坂田氏 2023年の活動計画は前の年に計画されていたことのコピペのような状態でした。とにかくランディングページ(LP)を作ったり、ウェビナーを実施したりと、いわゆる「作り物」をメインにやってきました。当時は「業務改革」というキーワードが世間的に流行っていたため、そこそこCVは稼げていました。
しかし、お客様の期待と我々の提案がミスマッチしていたり、我々はBPOベンダーなのにコンサル的な見られ方をしてしまったりという問題から、成約への貢献は難しい状態でした。
協力会社の強みを引き出せないジレンマ
石井氏 毎月広告代理店さんから報告を受けるのですが、マーケティングの知識が無いため我々は広告代理店さんが仰ることをそのまま受け止めるだけで、何かこちらから「こうしたい」という意見を返せない状態でした。

坂田氏 Webマーケティングを実行するために前提となる基礎知識が無いため打ち返せず、協力会社さんのナレッジを上手く引き出す方法が分からないままでした。マーケティングの知識を持っていないと自分たちのやりたいことは伝えられない、ということに薄々気づいてはいたのですが、当時、具体的な解決策は見つかっていませんでした。
現状の診断と並走支援型での研修プログラムとの出会い
坂田氏 2024年に「業務改善」の流行が落ち着きだし、CVも右肩下がりになっていたため根本的な改革が急務でした。そんな中、展示会にてシナジーマーケティングの「DX BOOSTER」を見つけました。
橋爪 当時、私からサービスの説明やご提案をしておりましたが、どの部分でご評価いただいたのでしょうか?
坂田氏 まず、「マーケティング知識の提供と、それを自分たちで推進するための支援」が既にメニュー化されていることに驚きました。このサービス(DX BOOSTER)では、最初に今の自社の状態を診断いただけることと、その診断後に教えるだけではなく並走支援型でステップを踏んで人を育てていただけるということを聞き、我々に合うちょうど良いサービスだと感じました。
数値で明らかになった自社の問題点と学ぶべきポイント
清水 まず始めに私にて現状の分析をさせていただきました。今回はWebでのCV獲得が目的になるためWebサイト全体の流入やその後のWeb上での人の動きを調査しました。
▼現状分析時の資料(一部抜粋)

石井氏 調査結果を見て、離脱率の高さに驚きました……。薄々感じていたことはあるのですが、2ページ目に行かず離脱している方の情報を数字として見ることで、より導線の悪さを痛感しました。
清水 Webサイトを訪問したユーザーが自分の見たい情報を見つけられず去ってしまっているのでは、という仮説をお伝えさせていただきましたよね。他にも、BPOという単語が浮かんでいない潜在層を上手く拾えていない可能性も指摘させていただきました。
石井氏 そうでしたね。言語化・資料化していただいたことで自分たちの問題が明確になりました。同時に、「こんなに足りないことがあるのか」と驚いたのを覚えています。
清水 この現状分析を踏まえ、さらに坂田様や石井様と協議していき、「トップページ改修」「広告改善」「効果検証」という3つのブロックで全9回のプログラムを実施いたしました。

ユーザー目線で考える事の重要性とその取り組み
橋爪 全9回のプログラムを進める中で、印象に残っていることなどありますでしょうか?
石井氏 清水さんから何度も言われた「ユーザー目線で考えること」が一番心に残っています。以前のトップページは自分たちのサービスをいかに表現するかという視点ばかりで、お客様のお困り事に寄り添う視点がありませんでした。
DX BOOSTERでは宿題があり、特に第1回のターゲット設定や第4回の広告キーワード選定では「ここがブレると後が全てブレてしまう」という緊張感もあり大変でした。お客様がどんなワードで検索するかを100個出したりと苦しい部分もありましたが良い経験になったと思います。
清水 みなさんの変化として素敵だと感じたのは、前半のトップページ改善の研修中に、自発的に構成案を作ってこられたことです。ユーザーの悩みに共感するページ構成案を実際に形にされ、それを制作会社への指示に繋げられたとお伺いした時、研修内容を知識として習得しただけでなく、「自分たちで考え行動するところまで踏み出された」と嬉しく思いました。

体系立てた知識獲得とその継承を目指す
橋爪 途中から参加されることになった小森様はどのようにプロジェクトに入っていったのでしょうか?
小森氏 私が入ったのは第7回の効果検証のテーマが始まった頃でした。前段のターゲット設定などの背景が分からなかったので、最初は分からないことだらけでしたが、シナジーさんが用意するマイページを使って過去の動画や資料を後から見直したり、メンバーに確認したりすることで追いつきました。また、定例会とは別に分科会にてフォローいただけたのも上手く追いつけた要因だと思います。

坂田氏 実は、知識を体系立てて残していくことや、新しく入ってきた人にも継承できる状態にするということはテーマの一つでした。会社である以上、人事異動は必ず発生するため、誰かがいなくなった途端に動けなくなるという状態は避けたかったのです。 小森やその後チームに参加することになる陶山も上手く知識を継承して業務に取り組んでくれており、継承できる体制ができていることを嬉しく思っております。今では自発的に週1で勉強会を実施するなど、学ぶことや知識の共有に前向きな環境もできています。
橋爪 DX BOOSTERは成果を出すための知識や考え方をお教えすることはもちろんですが、自走できる体制作りをサポートすることも大切にしています。学んだ知識を新しいメンバーに教える体制も実現されており、微力ながらサポートできたことを光栄に思います。
問い合わせ数にも嬉しい変化が
清水 まずはTOPページの改善を進められていたかと思いますが、何か変化などありましたか?
石井氏 じつは、TOPページを改修してから、半年ほどで前年の通算コンバージョン数を超えるといった結果が出ました。
また、Web広告に関しても、以前は代理店さんに言われるがままの状態でしたが、今は自分たちでもキーワードの案を考え代理店さんと共に施策を進められるようになったと感じています。
残り70点分の伸びしろ。これからの展望とは?
橋爪 今回の取り組みの総評をお教えください。また、坂田様が理想とする最終ゴールから見て現状はどのくらいまで進められたでしょうか?
坂田氏 一番良かったのは「我々が自立できるようにしてもらえた」点です。外部に丸投げするのではなく、学びながら実践することで、自分たちが正しい知識を持ち、協力会社の詳しい方と肩を並べて話ができる状態になれました。いただいた提案の評価や選定もできず、言われっぱなしで進めてしまってはお互いが不幸になってしまいますからね……。
現在の到達点を点数で言うと、まだ「30点」くらいです。自分たちで考え、それを実行に移すための環境は整いました。少しずつ取り組みを進めていますが、改善が必要な箇所はまだまだ残っており、それに向けた目標設計・活動・その後の効果測定を経てさらに改善……と実施すべきことは山積みです。少し厳しいですが、残り70点は「伸びしろ」だと思っています。
橋爪 「30点」という自己評価は厳しく聞こえますが、裏を返せば「自分たちで考え、判断し、実行できる土台」という最も重要な30点が完成したということですよね。また、改善したいポイントを自分たちでデータからたくさん見つけられているので、後は実行あるのみだと思います。考え方・仮説を立てる思考力はお伝え出来たとDX BOOSTERの課題提出内容から感じておりますので、必ず成功すると確信しております。

坂田氏 ありがとうございます。まだまだ「キヤノン」というブランドに対して、一般的にはカメラや複合機のイメージが強く、BPOは連想されにくい現状です。「BPOをお願いしたい」と思った時にキヤノンビズアテンダが想起されるよう、引き続き活動を行って行きたいと思います。マーケティングの枠を超えたブランディングの領域になりますが、今後も壁にぶつかった時は、ぜひ良きパートナーとして相談に乗っていただければ嬉しいです。
橋爪 もちろんです!皆さんのように「自分たちで考え、動く」ことができるチームであれば、そのブランディングの課題も必ず乗り越えられると確信しています。デジタルマーケティングの領域はもちろん、ブランドの認知拡大という大きな挑戦においても、引き続き貴社の「一番近くにいる相談相手」として頼っていただければ光栄です。これからもよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。